株式会社日本経営

看護師の業務改善と効率化!看護の質向上と⽣産性向上の両立を目指す正しい 改善活動の進め方

著者名

外池 薫子

2024年4月5日

看護師の取り巻く環境が大きく変化している中、質の高い医療提供体制を維持していくためには、労働環境の整備や人材確保だけでなく、看護師や病棟業務の効率化・生産性向上が求められています。特に、現場の看護師が主体となって業務改善を進めることで、患者さんへの看護の質を高めるだけでなく、看護師自身の働きやすさも向上します。しかし、業務改善をするべきであるとわかっていても、なかなか前に進まなかったり、業務改善がうまくいかなかったりするケースもあると思います。そこで、本記事では、看護の質の向上と生産性向上の両立を目指す正しい改善活動の進め方について解説します。正しい業務改善活動の取り組み方については、こちらのYouTubeチャンネルでもご紹介しています。ぜひ、ご覧ください。

NKリーン【公式YouTube】

看護師の業務改善を行う目的

現代の医療現場は、高齢化社会や医療技術の進歩、働き方改革の推進などにより、人員や労働時間が減少したことで看護師の業務負荷が増大しています。その影響はすさまじく、患者さんのためと毎日必死に働いていても、次々と増える業務への対応に疲弊し、離職者が発生してしまうこともあります。残った人材は人手不足を補うためにさらに業務に追われ、余裕がなくなり、職場環境が悪くなるという悪循環に陥っています。このような状況では、移り変わりの激しいこれからの時代を生き抜くことは到底できません。看護師の業務改善は、移り変わりの激しいこれからの時代を生き抜く強い組織となるためには必要不可欠です。

看護師の業務改善によって生まれる効果

業務改善によって生まれる効果は主に3つあります。

看護師の業務量の見直しができる

1つ目は、業務のやりにくさを見つけ、改善していくことで、業務プロセスの効率化が期待されます。過剰な業務プロセスを取り除くためには、昔ながらのやり方を振り返ってみるなど、自分達の日常業務を見直すことで、以前と比べ、1つ1つの業務にかかる時間が削減され、本来時間を費やしたい「質」に目を向けることができるようになります。また、過労の軽減、職場のストレス低減、看護師自身のプライベートの時間を確保することも期待できます。

業務の質が高まる

3つ目は、看護の質が向上することが期待されます。
業務プロセスの無駄が取り除かれることで流れがスムーズになり、看護師一人ひとりが患者さんに対してより多くの時間と労力を割くことができます。これにより、患者の満足度向上にもつながります。
このように、業務改善をすることによって、質の高い看護を提供できることや働きやすい職場環境が実現できるだけでなく、看護師がやりがいを持って業務に取り組むことができるため離職防止にも有効です。

看護の質が高まる

3つ目は、看護の質が向上することが期待されます。
業務プロセスの無駄が取り除かれることで流れがスムーズになり、看護師一人ひとりが患者さんに対してより多くの時間と労力を割くことができます。これにより、患者の満足度向上にもつながります。
このように、業務改善をすることによって、質の高い看護を提供できることや働きやすい職場環境が実現できるだけでなく、看護師がやりがいを持って業務に取り組むことができるため離職防止にも有効です。

成功する看護師の業務改善のポイント

では、成功する業務改善のポイントについて解説します。

①「チェンジマネジメント」ができるか

1つ目は「チェンジマネジメント」です。
素晴らしいビジョンやゴール、施策を持っていても、たった一人ではできません。業務改善も同じです。実現するためには組織と環境がそれに向かって変わっていく必要があります。変化を起こすステップを理解し、それを踏まえてすべての場面で人々が変化を受け入れ、また自分事としてより良い未来に挑戦する改善組織風土の構築を行う必要があります。

②目の前にある現場の問題解決からスタート

2つ目は「目の前にある現場の問題解決」です。
現場に潜むムリ・ムダ・ムラや間違いの原因になる課題を洗い出し、効率化の余地を探っていくことが大切です。私たちのようなコンサルタントが支援する際は外からの視点で助言・事例などを示し、短い時間で的確に「やりにくさ」から解放し、より良いサービスをより早く、より正確に提供できる現場とやりがいを目指します。

③マネジメントの仕組みの再構築を行う

3つ目は「マネジメントの仕組みの再構築」です。
組織が将来にわたって変われるようになるには、誰かひとり、素晴らしいリーダーの属人的なマネジメントではなく、組織の「仕組み」として構造化されたマネジメントとそれを支える組織文化の醸成が不可欠です。トップダウン(方針の展開・管理者と管理体制の強化)とボトムアップ(現場改善・日常管理・現場参画)の双方の視点から、時代とともに変わり続けられる組織を目指します。

これら3つのポイントについて間違って認識していると、成果が出づらくなります。
実際の改善活動を行う前に、関係者で3つのポイントを確認し、共通認識をもったうえでスタートすることで、それぞれの遂行すべき役割も明確になります。

看護師の業務改善で成果が出にくい原因は?

実際に多くの病院では、改善活動に取り組んでいると思います。
しかし、成果が出ているのかわからない、いつまでやるのかわからない、決めたルールであっても途中からルールが変わってしまうなど、改善活動が定着せずうまくいかないケースも多くあります。
業務改善がうまくいかない原因は、様々ありますが、よく見られる3つをご紹介します。

師長1人で行い周囲を巻き込まない

時代や環境の変化により、師長1人のノウハウや経験則だけでは、すべての問題を解決することは困難になっています。
師長が、チームメンバー一人ひとりの能力や才能を最大限に引き出し、チームが主役となる組織を目指していかなければいけません。
そのためには、働きやすい職場環境を整えることやまわりを巻き込みそれぞれが動ける仕組みや環境づくりを目指すことが大切です。

協力体制や協力的な姿勢がない

改善活動を進める際、周囲の全面的な協力やバックアップがなければ、うまく進みません。改善活動を行うチーム内はもちろんですが、病院の幹部も、自分たちには何ができるのか、どんなサポートができるのかなど、改善活動を師長1に任せるのではなく、きちんとフォローして全面的に協力する姿勢を見せることが大切です。

PDCAサイクルがうまく回っていない

PDCAのP(計画)やD(実行)がうまく回っていても、そのあとのC(確認)やA(評価)がうまく機能しておらず、改善活動がうまくいっていないケースが多くあります。PDCAサイクルをうまく回すためには、そのための設計や計画を立てること、実行の中で周囲を巻き込んでいくやり方やチェックするタイミング、見直すタイミングがどこなのかを見極めることが重要です。そのためには、知識やツール、スキルが必要であり、取得するための場を整えていくことが大切です。

外部コンサルタントがもたらすもの

毎日の問題に追われている現場では、組織の重点課題に手がつけられないという声をよく聞きます。いざ、根本的に改善しようとしても、今のやり方がいかに重要か口にされ始めたり、分かっていても今のやり方から抜け出せなかったりします。

このように、なかなか一歩が踏み出せない状況でも、改善活動にコンサルティングを入れることで、各フェーズのそれぞれのポイントが機能するようにナビゲート、足場固めのサポートを受けることができます。また、客観的な視点で業務を評価し、問題点を明確にすることで、職員が自分たちの業務について深く理解する機会にもなります。また、組織内の難しい会話にファシリテーターとして入ることで、違った対話を生み出すことも外部ならではの効果です。

看護師の業務改善・効率化によって職員のやりがい、幸せを実現する

看護師や病棟の業務改善は、職員一人ひとりの働きがいや幸せを実現するための重要な要素です。看護師自身の役割や業務に対する誇りを感じ、自己実現の喜びを得ることができます。これらを病院全体で取り組むことは、職員の幸せだけでなく、組織の持続的な発展を実現することができます。日々業務で忙しい中、1から改善の仕組みを作ることは並大抵なことではありません。変化のきっかけは、内に求めるのではなく、外に求めるべきかもしれません。「看護師や病棟の改善がしたい」「具体的な対策を提案してほしい」などございましたら、私たち日本経営の専門家にご相談ください。看護師や病棟の業務改善についての取り組み方や現場改善の疑問について、NKリーンのYouTubeチャンネルでもご紹介しています。そちらのぜひご覧ください。

NKリーン【公式YouTube】

この記事を書いた人

著者名

外池 薫子

役職

業務プロセス改善コンサルティング部
課長代理
米国リーン認定コンサルタント

現場の答えを一緒に見つける「伴走型」コンサルタント。人事制度構築・ 人材教育の知見も豊富。

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