株式会社日本経営

病院DXにおける看護現場の実態

著者名

兄井 利昌

2024年9月2日

医療DXについての現場の温度感

昨今の医療業界のトレンドとして、DX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みが挙げられます。
先日、とある医療機関の看護部長から医療DXについて、次のような問題意識を共有していただきました。「業務の効率化に寄与するシステムを導入すれば、確かに現場業務の効率化は実現できる。しかし、効率化されることで現場の看護師の考える力や、そのほかにも、看護師として大切な何かを失ってしまうのではないか」。現場業務の効率化は、すぐにでも必要なことではあるものの、看護師として大切なスキルや考えなどを醸成する機会が減ってしまうということを危惧されていらっしゃいました。皆様も、考えたことがあるテーマなのではないでしょうか。

既存の業務プロセスを前提としたDXの取り組み

「既存プロセス」を対象としたDX関連の取り組みは、業務の一部をデジタルに代替えしたに過ぎないため、大きな成果は期待できません。ではどうすればよいのでしょうか?

既存プロセスを前提としたデジタルツールの導入

ダイアグラム

自動的に生成された説明

あるべき業務のプロセスを整理した上でのデジタルツールの導入

今の業務プロセスの全体像を俯瞰し、どこに課題があるかを整理して、まずは、理想の姿を描いてみることが重要です。そして、その姿を実現するために、デジタル等をどう使うかを考えていく必要があります。

ダイアグラム

自動的に生成された説明

理想の姿から逆算した取り組み

先ほどの看護部長の問題意識については、既存プロセス、そして既存プロセスを経て創出されるアウトカムを前提とするのであれば、確かに正しいのかもしれません。
しかし、これから日本社会が直面する、人口減少によって働き手が大幅に減少する世界において既存プロセスで現場のオペレーションを推進するには限界があることは明白です。
ですので、求められることは、発想を転換し、上図のような、これまで以上の価値を創出できるプロセスを設計することです。そして、その価値を実現するための、採用する人材像や人材育成手法の転換も必要となるでしょう。

この記事を書いた人

著者名

兄井 利昌

役職

業務プロセス改善コンサルティング部
部長
総務省アドバイザー

業務改善・働き方改革・医師人事制度構築などに精通。徹底した現場主義と、個々に寄り添うフレキシブルな対応力で、多くのファン顧客を抱える。

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