―中核病院JKの現在地
「モデルから、組織へ」
現在、改善活動は継続しています。
当初取り組んだモデル病棟では、後戻りしないよう意識しながら運用を続けています。
そして今は、その取り組みを他の病棟へどう広げていくかが大きなテーマになっています。
支援期間中に構築された考え方やマインドは、モデル病棟では一定程度根づいています。
しかし、他の病棟では必ずしも同じようには浸透していません。
「上がそう言っているけれど、自分たちには自分たちのやり方がある」
そうした空気が残っているのも事実です。
後戻りさせないための仕組み
継続の中で明確に感じている成果は、モデル病棟で後戻りが起きていないことです。
改善は一度形になっても、確認しなければ元に戻ってしまいます。
そのため、定期的に師長や主任が集まり、取り組みを振り返る場を設けています。
改善を「一時的な取り組み」にしないための仕組みが、いまも機能しています。
部署ではなく、組織として
改善活動が続いている最大の理由は、業務改善を部署単位ではなく、組織として取り組むべきものだという認識があることだといいます。
また、業務改善に特化して関わる役割が明確になっていることも大きいと感じています。
「永続的に発展するためには、片手間ではできません」
改善は余裕があるときに行うものではなく、継続的に取り組むべき役割。
その意識が、活動を支えています。
部門を越えた対話
効果的だった仕組みの一つは、部門を越えた対話が生まれたことです。
以前は、それぞれの部署の中で完結することが多かったといいます。
しかし改善活動を通じて、看護部門と事務部門などが話し合う機会が増えました。
組織として改善を進めるための土台が整いつつあります。
いま直面している課題
現在の課題は、現場スタッフの巻き込み方です。
モデル病棟では一定のマインドが形成されていますが、他病棟への展開は簡単ではありません。
取り組みが「自分ごと」として受け止められるまでには、時間がかかります。
また、支援終了後しばらくしてから改めて悩みに直面する場面もあります。
「終了から半年ほど経った頃に、悩みを相談できる機会があればよかった」
そう感じることもあります。
進化し続けるために
「進化し続ける組織」にするために重要なことは何か。
答えは明確でした。
変わっていこうとする強い信念。
仕組みや役割も重要です。
しかし最終的には、変わり続けようとする意思がなければ、改善は継続しません。
いまは展開の段階
モデルで確立した取り組みを、いかに組織全体へ広げていくか。
それは単純な横展開ではありません。
同じやり方を押しつけるのではなく、それぞれの現場が納得し、自分たちの取り組みとして受け止められる形を模索しています。
改善活動は、現在も続いています。
そして新たに、業務基準の再編成にも取り組んでいます。
部署ではなく組織として。
片手間ではなく役割として。
この病院は、いまも改善の途中にあります。















